
フリーランスって、自由で憧れるよね〜!
最近では“フリーランス最高!”みたいな投稿をSNSでよく見かけます。
場所や時間に縛られず、好きなことで生きていく。そんな働き方に憧れたことがある人も多いのではないでしょうか。
実際、私もその一人でした。
約3年前、会社員という安定を手放して、思い切ってフリーランスとしての働き方を選びました。
もちろん、やりがいもあったし、学びもたくさんありました。
でも今、私は再び「会社員」という道を選ぼうとしています。

え、逆戻り!?
そう思う方もいるかもしれません。
この記事では、
- なぜ会社員を辞めてフリーランスになったのか
- フリーランスのリアルと、理想とのギャップ
- そして、どうしてまた会社員に戻ると決めたのか
自分なりに感じたことを、綴っていきたいと思います。
もし今、フリーランスや転職について悩んでいる方がいたら、何かヒントになれば嬉しいです。
- フリーランスに憧れている人
- フリーランスで悩んでいる人
- 転職やキャリアの選び直しを考えている人
それではいってみましょう!
フリーランスを選んだ理由と、3年間で感じたこと

なぜフリーランスの道を選んだの?
会社員として働いていた頃、私はフルタイムで出社しながら、子育てとの両立に毎日必死でした。
朝のバタバタ、帰宅してからの家事と育児、そして仕事の疲れ…。
明日の準備をせずに子供と寝落ちしてしまい、夜中にハッと目を覚まして、そこから選択や片付けを始めることもありました。
「この生活、あと何年続くんだろう…」
そんなふうに思っていたある日、偶然目にしたのが“フリーランスとして在宅でできる経理代行”の求人でした。
時間に縛られず、在宅で自分のペースで働ける。
それまで“フリーランス”は自分で仕事を作り出せる特別な人の話だと思っていたけれど、「これなら私にもできるかもしれない」と感じました。

実際に始めてみてどうだった?
在宅フリーランスを始めてまず感じたのは、通勤がないことのありがたさでした…!
そして何より、子どもが熱を出したときも朝一で病院に行き、そのまま家で看病できる、その安心感はとても大きなものでした。
以前は、病児保育に駆け込んで病気の子どもを預け、心苦しい気持ちを抱えながら出勤することもあり、それがなくなったことで、精神的なストレスも大きく減りました。
また、自分の裁量で仕事量を調整できること、静かな環境で集中できること、そして“ひとりの時間”が生まれることは、日々の気持ちの余裕にもつながっていきました。
私はもともと、自律的にコツコツと取り組むのが得意なタイプでした。
そのため、「これは向いているかもしれない」と思える瞬間もたくさんありました。

どんな部分で向いていると感じたの?
在宅フリーランスという働き方で、特に向いていると感じた部分は、
- 自分のペースで働ける
- 通勤がない
- 子育てと両立しやすい
- ひとりで黙々と作業できる
- 仕事量をある程度調整できる
こうした点は、フリーランスという働き方の大きな魅力でした。
フリーランスで感じたモヤモヤや限界
※ここでいう“フリーランス”は、雇用されずに業務委託として働くスタイルで、在宅でできる仕事を選んでいました。
在宅で自分のペースで働けることに魅力を感じて飛び込んだフリーランスの世界ですが、
実際に3年ほど続けてみて感じたのは、「自由さ」と引き換えに生まれる不安や孤独感でした。
不安定さと将来の見えづらさ
フリーランスは、会社に守られているわけではありません。
たとえクライアントがいても、契約がずっと続く保証、収入が下がらないという保証はない。
月によっては稼働時間が少なく、一時的に収入が下がることもありました。
孤独感と相談できる人の少なさ
在宅でひとり、静かに作業できるのは確かに快適です。
ただ、仕事上の悩みを気軽に相談できる相手がいないことに、ふと寂しさを感じることもありました。
- この対応、これで合ってるのかな?
- もっといいやり方があるのかも…
- 他の人はどうしてるんだろう?
気軽に話せる同僚や先輩がいないことで、自分だけで答えを出さなきゃいけない場面が多く、プレッシャーになることも。
成長の伸び悩みとステップアップの難しさ
始めたころは、新しいことを学ぶ毎日で楽しかったです。
しかし、ある程度慣れてくると、ルーティン業務ばかりでスキルが伸びていないような焦りを感じるようになりました。
「もっと専門性を高めたい」「キャリアアップしたい」
そんな思いがあっても、自分ひとりで何をすればいいのか分からず、行動が止まってしまうこともありました。
ゴールが複数あって、迷子になる感覚
フリーランスには、明確なキャリアパスがあるわけではありません。
「このまま経理を深めていく?」「いっそ別の分野に挑戦する?」
自分の選択がすべてだからこそ、あれこれ考えてしまって、前に進めないときもありました。
ゴールが複数あって、どこに向かって進めばいいのか分からない。
そんな“迷子”のような状態が続いた時期もあり、正直迷走しました。
再び「会社員」を選んだ理由
フリーランスとしての3年間は、たしかに貴重な経験でした。
でも、その中で感じた不安や迷いが、自分の中で少しずつ積み重なっていき、私は再び「会社員」という働き方を選ぶことに決めました。

どうしてまた会社員に戻るの?
そんなふうに思う方もいるかもしれませんが、私にとっては、「戻る」というより、“新しく選び直した”という感覚が近いかもしれません。
安定を大事にしたくなった
フリーランスでの自由な働き方も魅力的でしたが、「いつ仕事がなくなるか分からない」不安はやっぱり常にありました。
年齢を重ねるにつれて、ライフステージの変化を見据えたり、長く働くことを考えたときに、
「安定した環境で、腰を据えて働きたい」という思いが自然と強くなっていったのです。
将来像を描きやすい環境を選びたかった
フリーランスの世界では、自分で道を選んでいく必要があります。
それが魅力でもあるけれど、正直、「この先どう成長していけるのか」「5年後、10年後はどうなっていたいのか」が見えにくく、不安になることもしばしば。
その点、会社にはキャリアパスや役割、成長機会が用意されていることもあると思います。
「自分の力を伸ばしながら、次のステップを描いていける場所で働きたい」
そんな気持ちが、会社員という選択に向くきっかけとなりました。

せっかくのフリーランス経験、ムダにならない?
フリーランスの経験を「活かせる」と思えたから
今回ご縁をいただいた会社は、フリーランス時代にやってきた経理代行の経験を評価してくださった場所でした。
在宅での業務経験や、自己管理スキル、クライアント対応など、自分が積み重ねてきたことが、そのまま「強み」になると感じられました。
「ここでなら、新しい形で自分の経験を活かせるかもしれない」と思えました。
「フルリモート(在宅)会社員」という新しい選択肢
もうひとつ、フリーランスとして在宅で働いてきたことで、自然と「フルリモート(在宅)会社員」という働き方が視野に入るようになっていました。
数年前の自分だったら、「会社員=出社」が当たり前。
でも今は、リモートワークを取り入れている会社も増えています。
これまで「会社員か、フリーランスか」という二択だと思っていたけれど、
「会社員だけど、在宅で働ける」という働き方もある。
この選択肢に気づけたのは、フリーランスの経験があったからこそだと思います。
最後に|これは「フリーランスはダメ」という話じゃない
私が今回お伝えしたかったのは、「フリーランスが合わなかった」「会社員の方が正解だった」ということではありません。

じゃあ結局、どっちがいいの?
それは本当に“人それぞれ!”
同じ人でも、その時の状況で選択は変わっていくと思います。
そのときどきで「この道かな」と感じた方に、勇気を出して一歩を踏み出してみる。
フリーランスとして過ごした3年間があったからこそ、次の選択につなげられることが出来たと思っています。
「一度決めたら変えてはいけない」なんてことは、きっとないんですよね。
これからも、自分にとって心地よい形を模索しながら、少しずつ歩いていこうと思います。
💡今、もし働き方やキャリアにモヤモヤしている方がいたら、
「どちらかを選ばなきゃ」と思い詰めず、
「こういう選び方もあるんだな」と、参考のひとつにしてもらえたら嬉しいです。