2025年3月末、ChatGPT(GPT-4o)の画像生成機能が大幅にアップデートされました。
SNSでも「すごすぎる!」「AI進化しすぎ!」という声が飛び交い、興味津々に。
もともと無料プランで使用しており、「私にはこれで十分」と思っていたのですが、このタイミングで「1ヶ月だけ課金してみようかな」と思い立ち、試してみることにしました。
実際に使ってみたら、意外といろんな場面で役立ってくれて、月額の元はしっかり取れたと感じています。でもその一方で、「便利すぎるがゆえの怖さ」も感じた1ヶ月でもありました。
この記事では、
- なぜ課金してみようと思ったのか
- 実際にどんなふうに活用したのか
- 使ってみて感じたモヤモヤや気づき
- 今後の使い方のスタンス
について、振り返りながらまとめてみたいと思います。
課金してみようと思った理由
ChatGPTの有料プラン(Plusプラン)に手を出したきっかけは、画像生成機能の進化でした。
当時、アップデート直後の私のタイムラインでは、「画像生成とにかくすごい!」「イラストが一瞬で生成できる!」「こんな遊び方もできる!」など、とにかくChatGPTの話題で持ちきりでした。
そういった情報を眺めているうちに、
- LINEスタンプを作ってみたい
- noteやブログをもっと書きたい
- ホームページ制作にも取り組んでいて、コードの相談相手がほしい
- 転職活動中で、書類作成や気持ちの整理をサポートしてほしい
などなど、「もし使えたら便利そう!」と好奇心が沸々と湧いてきました。
そこで「1ヶ月だけ試してみよう」と、気軽な気持ちでPlusプラン(月額約3,000円)に課金してみました。
実際に使った場面と感想
1ヶ月間、「3,000円の元を取らねば!!」といろんな場面で活用しました。ここでは特に印象に残っている使用例と、その感想を紹介します。
LINEスタンプの作成
当時、「ChatGPTを使ってLINEスタンプを作ろう!」というTipsがXで多くシェアされており、物は試しと、家族で使える愛猫スタンプを作ってみました。
まずは、愛猫の写真を1枚ChatGPTに送り、
「LINEスタンプをつくるので、こちらの写真をかわいいイラストにしてください」
と依頼。
最初はイメージ通りの絵にするために、
「もう少しデフォルメを強く」「セピアカラーを弱めて」など、細かく指示を出しました。
イラストが希望に近づいたら、さらにポーズや文字の指示も追加。
Xで見かけた「9件一気に生成するプロンプト」も試しましたが、その場合は腕が3本になったり、不思議な文字が出たりと、まだ完璧とはいえませんでした。
でも、1件ずつ丁寧に指示を出せば一定のクオリティは保てるという感覚があり、最終的には自分で文字を入れたり微調整をしながら仕上げました。
作成から申請までは約1〜2日ほど。
10年前に自力でイラストを描いてLINEスタンプを作った経験がある私にとって、驚くほどの手軽さとスピード感でした。
▼実際に作成したLINEスタンプはこちら

すごい…AIの進化って本当にすごい…
でも、もしこれが10代の頃にあったら、めんどくさがりな私は「もう絵なんて描いてらんね〜!」と思ってたかも…ちょっと怖い(笑)
noteの執筆サポート
「書きたいことはあるけど、どう書けばいい?」
そんなときに、構成や言葉選びを一緒に考えてくれる、心強いパートナーのような存在でした。
アイデア出しから表現のアレンジまで、一人で悩むよりもずっとスムーズに執筆が進み、
「もう少しユーモアを入れたい」
「絵文字を適度に入れて読みやすくしてほしい」
といった希望にも柔軟に応えてくれるので、文章の学びにもなりました。
▼課金中はnoteもがんばって書いていたので、よければご覧ください。

転職活動のサポート
一番頼りにしたのは、実は転職活動のときでした。
履歴書や職務経歴書の添削はもちろん、
「この職場、自分に合ってるのかな?」
といった気持ちの整理にも活用できました。
エージェントを使わずに活動していた私にとって、ChatGPTはまさに“もう一人のエージェント”のような存在。
面接前の緊張を和らげたいとき、励ましの言葉をもらいたいときにも、活用していました。
▼詳しい転職体験については別記事にまとめています

ホームページ制作でのサポート
HTMLやCSSのコード生成もスムーズで、「こんな風に表現したいけど、どう書けばいい?」という相談にも丁寧に対応してくれました。
特にコード生成は、無料版だと制限がかかりやすいので、Plusにしておいてよかったなと強く感じた場面です。
コードの基礎をまったく知らないと難しい部分もありますが、
「昔ちょっと勉強したけど忘れちゃった」
くらいのレベル感なら、十分頼れるサポートでした。
使って感じた違和感とモヤモヤ
便利さを実感する一方で、「ちょっと頼りすぎかも…?」という不安も感じました。
たとえば、ちょっとしたチャットの返信にも「念のためChatGPTに通してから送ろう」と思う癖がついてしまい、
本来ならサッと書いて送ればいいものなのに、かえって時間がかかってしまうことも。
いつのまにか、「自分の言葉を信じられなくなっている」ような感覚がありました。
そして、なんでもAIに任せてしまうことで、自分の「考える力」がちょっとずつ弱っているような気もしました…。
このままでいいのかな?文章の面白みもなくなったんじゃないか?とモヤモヤも生まれました。
今後の付き合い方について
1ヶ月間、ChatGPTの有料プラン(3,000円)を試してみて、「元は取れたなぁ」と素直に感じました。
実際に、LINEスタンプづくりやnote執筆、転職活動、ホームページ制作など、いろんな場面でしっかり活用できて、「使ってよかった」と思える体験ばかりでした。
とはいえ、「無料版でも正直困らないかも」と思ったのも事実です。
生成スピードややり取りの快適さには違いを感じたけれど、「絶対に有料じゃないとダメ!」というほどの差があったかというと、そこは人によって評価が分かれるところかもしれません。
というのも、私自身、まだまだChatGPTをうまく使いこなせていない部分も多かったと思います。活用の仕方や目的がはっきりしていればしているほど、有料の価値もより実感できるのかもしれません。
いまは一旦、課金をやめて様子を見ることにしました。
「やっぱり必要だな」と感じたら、また使えばいい。
ChatGPTとは、そんな“ほどよい距離感”でこれからも付き合っていきたいなと思っています。
頼りすぎず、でも上手に活用する。
自分の思考力や表現力を手放さずに、必要なときだけ助けてもらう。
そんなバランスを、自分なりに模索していくつもりです。
使い方次第で、味方にもなり、学びにもなり、心の支えにもなってくれるこのツール。
これからも、必要なときにふと頼れる、そんな存在で活用していきたいと思います。
便利さと考える力、どちらも大切に
ChatGPTは本当に便利なツールで、クリエイティブな挑戦や新しい働き方のサポートにもなってくれます。
でも同時に、自分の中にある「考える力」「感じる力」もちゃんと育てていきたい。
便利さに甘えすぎず、自分の感覚やことばを大切にしながら、これからも上手に付き合っていけたらと思います。